化学流産を経験した時の話

結婚して2年目。
旦那の仕事の関係で、1年間だけ島暮らしを経験しました。

島の生活に慣れてきたころ、いつも通り生理が来ました。
いつもなら6,7日で終わりますが、10日を過ぎても出血が続きます。

さすがに長い。
しかも、量は少ない。
これは生理じゃない。
何か病気?と思い、「不正出血」で調べると、妊娠の可能性があると出てきました。

不正出血が始まって13日目、妊娠検査薬を試しました。
陽性反応が出ました。

喜んでいいんだよね…?
陽性反応が出たってことは、赤ちゃんができたって事だよね…?

そんな風に思いながらも、旦那に報告しました。

「俺も赤ちゃんが欲しかったから、嬉しいよ」
「おめでとう」

……

うん?おめでとう?
親とか友人に言われるなら分かるけど、何で旦那が言うの??

少しモヤっと…いやイラっとしました(笑)

私の母は、3年連続で3回流産を経験しています。1人は5ヶ月で亡くなったので、骨も残っています。
私の姉は、なかなか子どもを授かれず、不妊治療を受けて、体外受精でやっとできました。

私もなんとなく妊娠ができにくい体なんだろうと、勝手に思っていました。


なので、妊娠検査薬で陽性反応が出た時、妊娠できる体だったんだと安心しました。
けど、出血が続いているし…
やばいのかな?
でも、初期だと出血があったりするって書いてあるし、大丈夫だよね!

妊娠検査薬を試した5日後、病院に行きました。
旦那にも一緒にいてもらい(ちなみに旦那は医師です)診てもらうと、胎嚢らしきものは見つけたものの、出血の事もあるし(まだ続いていました)流産している可能性が高いと。
来週、もう一度来てくださいと言われました。

子宮外妊娠の可能性はゼロではないけど、ほぼ大丈夫だと分かり、旦那は安心していました。
(旦那は、長く続く出血を知って、子宮外妊娠も疑ったようです。)

私はそれよりも、
胎嚢らしきものが見つかってるなら、ちゃんと妊娠してるんだよね?
なのに流産なの?
出血してても大丈夫な場合もあるんでしょ?
もう無理なの?

頭の中はそれでいっぱい。
説明を受けている間も、涙を堪えるので必死でした。

旦那は仕事があったので、私だけ先に帰って来ました。
病院を出てから、家に着く間にも涙が…

流産と決まったわけでもないのに。

涙が止まらなくなりました。

旦那が帰って来て、「まだ決まったわけじゃないよ?」
「今回がもしダメだったとしても、妊娠ができるって分かっただけでもよかったよ。」

後から聞くと、旦那はほぼ無理だと思っていたらしいです。
でも、私が落ち込まないように、励ましてくれました。
本当に、こういう時、旦那は頼りになります。
私が納得するまで話を聞いてくれるし、泣かせてくれるし、前向きに考えられるように導いてくれます。

この日は沢山泣きましたが、なぜかスッキリしていました。

翌週病院に行き、調べると、陽性反応が出ていました。

「心拍確認できましたよ!」
「もう心配しなくて大丈夫ですよ!」


って先生に言ってもらえる?

そんな事を、願っていましたが、
診ていただいて、「流産でいいと思います」と言われました。

出血ももう少しで止まるだろうとのこと。(21日間出血が続きました)
数日後に妊娠検査薬を試したら、陰性反応が出るでしょうと。

先週は、流産の可能性が高いと言われただけで、号泣だったのに、何だかホッとしました。

もし妊娠が継続していたら、嬉しいけど、出血もあるし、流産していないかな?と、ずっと心配する事になるから。

今回は残念だったけど、次回は元気な赤ちゃんに会えますように。

そして、流産の診断を聞いた日は、私の両親が島に遊びに来る日でした。
もし、心拍が確認出来たら、報告するつもりでした。

残念な結果にはなりましたが、昔から何でも包み隠さず話していたし、流産を3度経験している両親なら分かってくれるはずだと思い、報告しました。

何となくどういうリアクションをされるか想像はついていましたが、2人の悲しい顔を見て、吹っ切れていたはずなのに、胸がギューッと締め付けられました。
父のあの驚きながらも、すごく悲しそうな顔が、今でも忘れられません。


その顔を見た時に、こんな顔をさせたかったわけじゃないのに…
言わない方がよかったのかな?とも思いましたが、何もなかったことにはしたくなかったので、私は話してよかったと思っています。

義母も流産を1度経験しているのと、旦那の両親も直接は言ってこないものの、孫の顔を早く見たいと思っていたはずなので、今回の事は旦那から伝えてもらい、数日後、私からも連絡させてもらいました。
心配してくれて、いたわってくれました。

次こそいい報告ができるといいな。

流産と言われて、4ヶ月後、琴がお腹の中に来てくれました!

最初は、きっと戻ってきてくれたんだ!と、私は思っていました(思うようにしていました)が、
旦那が、「もし前の子が琴じゃない違う子だったら、その子が悲しむんじゃない?」と言っていて、そうだよな。。なかった事にはしたくないし、しちゃいけないと思いました。

妊娠検査薬を試さなければ、気がつかなかったかもしれません。
でも、私はあの時試してよかったと思っています。

妊娠ってすごい事なんだ。
赤ちゃんが生まれるって、当たり前ではなく奇跡なんだと、改めて感じました。
将来、琴にも話したいなと思います。

読んでくださってありがとうございました。

そしたらね~(^_^)/~

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